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INTERVIEW
2006.12.22 UP
「ミュージカル講談」「芝居講談」「シネ講談」。威勢がよくて艶がある芸風と、それまでになかったスタイルと創作の数々で、講談の可能性と客層を広げてきた神田紅さん。間もなく芸道30年を迎えます。

講談調「源氏物語」

20年近く前に、『源氏物語』の現代語訳を出版したことがあります。知り合いの編集者から古典文学を講談調で訳してみたら、とすすめられたのがきっかけです。原文を読んで、何度も書き直して。大変でしたけど、とても充実した時間でした。ただ、そのときは高座がだめだったんですよ。全然発散できない! ものを書くというのは、自分の内側にこもっていないとできない。その内側から外をきょろきょろ覗く感じでしょ。でも高座にあがって演じるというのは、正反対の作業。だから書いてることに集中してた時期は、講座にあがっても、のらないし受けないし。神田紅の心ここにあらずだって、随分みなさんから言われました。一生懸命切り換えてるつもりでも、いつも源氏物語が、頭のどこかにひっかかってました。

芸人はお金をもらって来てもらうもの

でも、この源氏物語を出版したことで、出版記念パーティーのかわりに、独演会をやらせてもらいました。それまでは、「ミュージカル講談」や「芝居講談」みたいな、新しいことをやるたんびに、すごくお金がかかってた。その都度親からお金借りてたんです。ですから、何でもやっていいよ、とおっしゃって下さってた師匠からも「芸人はお金を払って人を呼ぶのではなく、もらって来てもらうようでなければだめだ」と。その独演会がある意味で転機になりました。「本を出したので、出版社からお金をもらって独演会開きました」と報告しました。そしたら「だったらよろしい」と、ようやく認めてくれました。ちなみに、その出版記念パーティーがわりの独演会で披露したのは『紅恋源氏物語』。もちろん衣装は十二単です。

科学者に憧れて

松井須磨子、伊藤野枝、樋口一葉、柳原百連など、明治の女性を題材にした評伝や、椎名誠さん、高橋克彦さんの原作小説をもとにした作品、はたまた『ヒップホップでお冨さん』などなど、創作の数も増えています。いまは実験的なことをやる場所と、そうでないものをやる場所と、分けて変えてます。むやみに波風たてません(笑)。といいますか、創作を披露できる機会と場が、むしろ広がってきたんですね。

93(平成5)年から、(財)日本宇宙フォーラムの理事をつとめています。何で私が宇宙? とお思いでしょうが、科学雑誌に載った私の一文が目にとまったのがきっかけでした。何を隠そう、子どもの頃から科学者に憧れていたのです。「わたしはカモメ」のテレシコワに憧れた世代ですから。何でも思い続けるものですねえ。

そんな機会を与えていただいたので、科学の素晴らしさ、宇宙の神秘を伝えるために、サイエンス講談を創作。ホルストの組曲「惑星」にのせて、スライド上映をしながら語る『宇宙へ飛ぶ心』や「ソユーズ」「アポロ」といった『ロケットの歴史』などを、国立演芸場で披露したこともあります。

自分を観ているもうひとりの自分

そのときその場所のために用意する作品はともかく、寄席などの場合は何をやるかは出たとこ勝負。例えば今日、高座があったとしても、何をやろうか直前まで決めません。他の方とネタがかぶらないように、という決まりもありますので。二つ三つは候補を頭のなかに置いておきますけれども、それ以上は決めてません。

演じるときは、自己解放といいますか、自分の殻を破らないと、お客さんには届かないですね。自分を観ているもうひとりの自分がいるのですけれど、うまく演じようとか、きちっとまとめようとかいう意識のある間はうまくいかないですね。

万芸は一芸を生ず

ここ数年は、古典講談の演目の復活にも力を入れています。また、郷里博多で「くれないの会」、信州飯田の「郷土講談」、東京で「エルシィ八王子二人会」「お江戸演芸スクールの講談教室」、女流芸人による「ウーマンティナー」などなど、いくつか会を主宰して、より多くの人に講談を聞いてもらう機会をつくっています。もう10年を超える会もあります。

「万芸一芸を生ず」。やってきたさまざまな芸がひとつの芸を産み出す、という故山陽師匠の座右の銘です。生前、山陽師匠は私のことを、「(この言葉を)実現する最短距離に位置する」と言ってくださいました。それを励みに、また肝に銘じて、きょうもパパン!と「張り扇」を片手に、さまざまな語りの世界へみなさんをお連れしています。

( 2006年10月 上野にて TEXT:佐野由佳 PHOTO:杉本青子 )
INTERVIEW:神田紅 Part 1 / Part 2
Profile:
神田紅 かんだくれない

昭和27年福岡県生まれ。昭和47年早稲田大学商学部入学。48年文学座付属演劇研究所入所。49年同研究所卒業、番衆プロダクションに所属。女優として活動するなかで、54年講談師神田山陽師匠に入門。平成元年真打ち昇進。古典から新作まで、精力的に活動してきた芸道30年を記念して、現在DVDを製作中。女優時代から現在までの活動を網羅するという、ファン垂涎の作品集になる予定。

神田紅公式サイト:神田紅の世界
http://kandakurenai.com/

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