ONLINE SELECT SHOP image F

言葉から商品を選ぶ
フリーワード検索
Google
imageF.jp を検索
WWW を検索
キーワードで選ぶ
キーワード一覧
今月のキーワード
ジャンルで商品を選ぶ
 
TOPセールス
ひなぎく
ひなぎく

SPECIAL
SPECIAL
ライブラリー
INTERVIEW
INTERVIEW
ライブラリー
お問い合わせ
図書館・学校・美術館向け ライブラリ商品

HOME はじめての方へ 購入方法 ポイントシステム お問い合わせ マイページ ショッピングカートを見る
INTERVIEW
2007.8.24 UP
授業中の落書きから始まった漫画『女子高生ゴリコ』で鮮烈なデビューを果たしたのが19歳。雑誌「オリーブ」などでのサブカル女子のアイドルも今年でデビュー10周年。表現の場をますます広げつつ、多くの女子の共感を得た確かな観察眼の秘密と、今にいたるその変化について伺いました。

妄想のなかの「女子高生コギャル」を配信

中学、高校時代は、全体的にパッとしないイマイチな日々。あまりにも退屈な時間をやり過ごすために、授業中は漫画ばっかり描いていました。デビューのきっかけとなった『女子高生ゴリコ』もそのひとつですね。
当時、女子高生ブームで、コギャル、ルーズソックス、援助交際とか、何かと女子高生が話題だったんです。でも、ブームについていけない私は、その鬱憤やら当時抱えていたストレスを晴らすようにして、自分はまったく体験していないのに、妄想のなかの「女子高生コギャル」を「ゴリコ」というキャラクターにして、彼女に全部体験させた。
その浮かれっぷりを、ほんの少し嫉妬しながら、これといったオチもつけずに描いた。それが『女子高生ゴリコ』です。

今振り返ってみると、キレイなものやカッコイイものに対する劣等感の反発として、ああいう不条理でシュールな世界を描いていたように思います。
ストーリーは、50分の授業の間に、1話仕上げるというノルマを自分に課して、毎日1〜3本描いていました。完成したら親しい友だちに見せていたけど、「面白いに決まってる」という自負がありすぎて、みんなの反応はあんまり憶えていない。
「ゴリコ」にハマって、学校だけでは飽きたらず、家でも描いて、友だちの家にFAXしていたほどでした(笑)。

自分になら感情移入出来る!?

私は「自分」が作品の基本であって、自分のことにしか興味を持てないんだと思います。
ゴリコのようにキャラクターはあっても、どこか自分自身を投影したものばかり。タイトルだって、『まほちゃんの家』『漫画真帆ちゃん』と、自分の名前をつけちゃって、どんだけ自分好きなんだ、って感じですけど。
私は神様になって世界を創るということがどうしてもできない。デビューしたての頃は、ほかの作家さんがするように、設定もキャラクターも生み出して架空の世界をつくろうと挑戦してはみたんですが、そこまで感情移入できるキャラクターは結局 “まほちゃん”だけ!
自分になら感情移入できる。あたりまえですが(笑)。

「個性」から「ふつう」に

『女子高生ゴリコ』を描いていた中高生の頃は、人と違っていたい、変わったことがやりたいと思ってました。自分はまわりの人たちとは違うものを持っているはず、それが「個性」と思っていたんです。でも、今はふつうがいい。
美術大学に入ったら、常に人を驚かせるようなことをしようと考えたり、奇抜さや珍しさを競って、とにかく「変わっている」ことを求めている人たちばかりなんですよ。私も最初は人と違うことをしなきゃと思っていましたが、それが逆につまらなく感じてしまったんです。
少し冷静になってまわりを見渡してみたとき、特別目立つわけでもない、むしろ「ふつう」に見える人が、ものすごくいい写真や、目の覚めるような作品をつくっていたりしている。変わっていることや珍しさで自己表現している人たちよりも、自然体だし、よっぽど輝いて見えましたね。

『ひとりオリーブ調査隊』も「ふつう」

大学に入った頃が仕事を始める時期でもあったんです。だから「個性」ってなんだろう、「自己表現」ってなんだろう、ということを模索していた時期でもあります。そしてたどり着いたのが、自分は「ふつう」がいい。変わっている人になりたいわけでも、変わったことがしたいわけでもない。
だから描く内容も、できるだけ日常のなかのありふれた風景や何気ない出来事を、自分なりの感覚で表現していきたいと、今はそんなふうに考えています。
『ひとりオリーブ調査隊』も、変わったことしてると思われたみたいだけど、日々のつれづれに行われていることを、ちょっと角度を変えて眺めてみたり、切り取って自分の感覚で面白いと思えることを、毎回思うままに書いていましたね。
そう、どこまでも「ふつう」なんです。

電車の中では人間観察で忙しい

私、目が大きいので、誰のどこを見ているかがまわりの人にわかっちゃうんですよ。友人にはよく注意されます。
でも、じっと見てしまう。
ひとりひとりに人生、面白いじゃないですか。
電車の中がいちばん見てしまいますね。「自分に関係のないところで生きているであろう」っていうことが、興味のいちばんのツボ。たとえば、サラリーマンの人が持っている携帯のストラップが背広姿と想像つかないものだったりして、「へぇ、この人こういう趣味なんだ」と発見したり。
本当に些細なことですけど、見ず知らずの人をちょっとでも垣間見えるディティールがあると、気になってしまいますね。電車の中では人間観察に忙しくて、本なんか読んでいられません。
変わったことじゃなくていいんです。今の私は何気ない風景、何気ない会話が気になります。それをダイレクトに作品に反映することはあまりないけど、その雰囲気は大事だと思う。みんなが生きていて、当たり前の生活をしていて、当たり前に夜になって……。そういう雰囲気は作品に、特に文章で表現したいと思っています。

次号へ続く
(2007年8月 豪徳寺のcafe PICON BERにて
TEXT:山田真由美 PHOTO:室谷亜紀/office北北西)
INTERVIEW:しまおまほ Part 1 / Part 2
Profile: しまお まほ
漫画家・イラストレーター

1978年、東京・御茶ノ水に生まれる。多摩美術大学卒業。
1997年、漫画『女子高生ゴリコ』(扶桑社)でデビュー。以後、ファッション誌やカルチャー誌に漫画やエッセイを発表。
著書に『タビリオン』(ブルース・インターアクションズ)、『ぼんやり小町』(ソニー・マガジンズ)、『しまおまほのひとりオリーブ少女調査隊』(プチグラパブリッシング)、『まほちゃんの家』(WAVE出版)、『漫画真帆ちゃん』(KKベストセラーズ)などがある。
2005年には映画『任侠秘録 人間狩り』『怪奇!!幽霊スナック殴り込み!』にも出演。2006年にはオムニバス・アニメーション集『Tokyo Loop』で初のアニメーション『tokyo girl』を発表。
父は写真家・島尾伸三、母は写真家・潮田登久子、そして祖父は「死の棘」等で知られる小説家・島尾敏雄。

しまおまほ公式サイト
http://www.catnet.ne.jp/usimaoda/
one_more/maho/

● 関連商品

TOKYO LOOP
TOKYO LOOP
『tokyo girl』所収
このページのトップへ
過去のINTERVIEW一覧はこちら
バックナンバー
通信販売の法規に基づく表示 個人情報の扱い 会社案内 プレスリリース メーカーの方へ 図書館・学校・美術館の方へ
Copyright (c) 2006-2016 image F Ltd. All Rights Reserved.