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DVD

ドナルド・リチー作品集


『戦争ごっこ』1962

『戦争ごっこ』1962

『熱海ブルース』1962

『熱海ブルース』1962


『猫と少年』1966

『死んだ少年』1966

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『五つの哲学的童話』1967


『シベール』1968

『シベール』1968

ドナルド・リチー

ドナルド・リチー作品集

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6,380円(税込)/ポイント獲得:174/発送日数:2日以内/商品番号:0008  ライブラリ商品学校・図書館などでご利用いただける商品はメールでお問い合わせください。
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映画評論家、日本文化研究者として名高いドナルド・リチーが、自ら制作した前衛的な映画作品を収録。

収録作品:『戦争ごっこ』『熱海ブルース』『猫と少年』『死んだ少年』『五つの哲学的童話』『シベール』

1962〜1968年/日本/カラー&モノクロ/本編全127分/日本語字幕、英語字幕/映像特典:フィルモグラフィー、コメンタリー

DVDの内容紹介

『戦争ごっこ/Wargames』
脚本、監督、編集:ドナルド・リチー/協力:土方巽/1962年/16ミリ/モノクロ/22分
●14人の少年と一匹の山羊による、死をテーマにした寓話的な物語。白い山羊をめぐって海辺に集まった半裸の少年達。死の儀式は残酷にも仲間と共存することの難しさを露呈する。波で洗われる山羊の屍を観て、自分の孤独が掘り起こされるのを黙視するとり残された少年。誰の少年期にも起りうる出来事が、とてつもない緊張感によって凝縮され、新たな記憶として創造される。台風で撮影が中断するというアクシデントに見舞われながらも撮影を続行、荒れた海が画面に驚異的なダイナミズムを与えている。荒れる海にかぶせる音響効果の創作に多くの時間を費やした。舞踏家土方巽の協力のもとに千葉県の海辺の村で撮影された。クノックル・ル・ズート、メルボルン映画祭で受賞

『熱海ブルース/Atami Blues』
監督・編集:ドナルド・リチー/脚本:マリー・エヴァンス/撮影:ヒラノ・ヒデトシ/音楽:武満徹/出演:ワダ・チエコ、スズキ・トモスケ/1962年(1967年新サウンドトラックで再編集)/16ミリ/モノクロ/20分 ●熱海の旅館で出会う男女の恋の駆け引き。温泉に女が入っているのを知らずに戸を開けてしまった青年。それがきっかけで二人は出会い、男は女を執拗に追いかけまわす。60年代始めのにぎわう熱海の温泉街の面影が伺えるオール・ロケ作品。当時アントニオーニと小津の影響を受けていた監督が、男女の感情を冷徹なまでに繊細なリアリズムで描いた作品。くどきに成功した女性を置き去りにして、自分の指のにおいを嗅いで去っていく男。全体を覆うアンニュイさが映画のラストでユーモアへと転化する。映画の完成時は40分だったが、1967年に再編集して20分に短縮された。「この映画は熱海の歓楽街で2日間で撮影された。当時私の妻だったマリー・エヴァンスがつくった、行きずりの恋についての簡単な話がきっかけとなり、相手の青年よりも、女性についての映画となるように深化させていった」(D・リチー )

『猫と少年/Boy with Cat』
監督・編集:ドナルド・リチー/音楽・演奏:マセネ/出演:ワタナベ・ジュンイチ/1966年/16ミリ/モノクロ/5分
●そもそもはコダックの新しいカラー・フィルムのテストとして撮影された。「しかし、テストどころか、サウンドをつけると、小さな1本の映画作品にみえた」(D・リチー)。コダクローム・カラーフィルムに白黒現像処理を施して完成。横たわる青年の妄想が、夏の午後の陽射しのなかで、化学合成してフィルムに焼き付いたかのような奇跡的ともいえるチャーミングな映像詩に仕上がっている。蝉の声が響き渡る縁側に、黒猫が一匹。黒のTシャツを着た少年がフレームインして、畳の上に寝転がる。少年は、畳の上に無造作にポルノ写真をばらまいて見つめる。少年の欲望に反応したのか、彼のすぐ側に寝そべる黒猫。ピアノの練習する音が響いている。その音の崩れ方が、少年の屈折した心理を際立たせ、何気ない日常的な風景を特権化する。

『死んだ少年/Dead Youth』
監督・編集:ドナルド・リチー/詩:高橋陸郎(「死んだ少年」より)/1967年/16ミリ/モノクロ/13分
●高橋睦郎の同名の詩によってインスパイアされ、エロスとタナトスの一元性を見事に映像化した。
●「映画は、それぞれ異なったテンポを持つ三段階の時間を進行する。未来(墓地のシーン)は現実の時間で示され、アクションも実際に起こった速度で起きる。現在(海辺のシーン、主人公は死んでいる)は速めのテンポで進む。そして過去(主人公が生きている全部のシーン、それに彼の思い出)は、私達みんなにとってそうであるように、急速にスピードを増していく。過去は死んだものであり、現在に手を差しのべている(これは、映画が写真と切り離せない理由であり、私が映画に興味をもつ理由のひとつである)。自由なのは、希望の住み家、つまり未来だけなのだ。映画化された詩として、この映画はもはやある特定の死んだ少年を語ってはいない。全ての少年は死んでいる。何故なら詩人は死んでいるからである。(詩を書くのは彼であり、死ぬのも彼だ)。そして映画は、彼の死んだ過去と、彼の生きた、肯定された未来について語っている。」(D・リチー)

『五つの哲学的童話/Five Philosophical Fables』
監督・脚本・編集:ドナルド・リチー/撮影:ヤマグチ・マコト/出演:日本マイム研究会/1967年/16ミリ/47分
●「この映画は、日本マイム研究会が寸劇を演じているときに得たアイデアと、私が現代の寓話について持っていたアイデアを結びつけてできあがったものである。第一話は、人々が危険に対して自らを守ろうとして、その守りこそが真の危険であることを発見するというアレゴリーである。第二話と第四話は結婚の話である。ひとつは、誤まって自分が妻を製造できると考えた男の話。もうひとつは、逆立ちしかできない男が、それでも女の子を見つける話。第三話は、日本の子どもが窒息しそうなくらい親の世話をうけているという私の印象をもとにしたもので、ここでは、家族が自分たちのうちのひとりを食べてしまう。私自身の幼年期についての気持ちも多分に含まれている。最後の第五話は、これまでとは逆の過程で作られている。この話はラスト・シーンにみられるイメージから出発しており、ある男が裸になってうれしそうにどこかの山に向かって走っていくという、私の見た夢がもとになっている。それらがどのように使われているかわからないまま、私は全部のシーンを撮りまくった。それから、パーティーでたったひとり自分だけが裸でいる、という誰もが見たことがあるに違いない夢に似たシーンをはじめに持ってきて、これらのシーンをつないでいったのである。」(D・リチー )

●<黒いユーモアの極致、無法きわまるファルス>……三島由紀夫
食事というものの日常性、礼儀作法、外聞のわるくないたのしみ、公明正大な原始性……それと、人肉嗜食の残酷な描写との、おそるべきコントラストは、この映画を見る観客から、終始ヒステリックな嘲笑を引き出すだろう。パントマイムの俳優たちはみごとに演出され、みごとに演技してゐる。その自然さ、その礼儀正しさ、その譲り合ひ、すべての人間的なものが、人間的に表現されればされるほど、極端な残酷さの表現になる。
人間主義の偽りの容赦ない告発。われわれの文化は、ひよっとすると、本質的に、人肉嗜食の上に成立ってゐるのかもしれないのである。
              ─『五つの哲学的童話』第三話「ピクニック」について─

『シベール/Cybele』
監督・編集:ドナルド・リチー/脚本:加藤好弘/出演:ゼロ次元/1968年/16ミリ/20分
●「私は長いこと“儀式”をとりあげてみたいと思っていた。この作品は、宗教と現代についての厳粛な映画である。恋人と結ばれた後、その恋人を殺してしまう古代の女神シベールの物語がその下敷となっている。ここに描かれる儀式は、その物語の解釈であり、後日譚である。この儀式に、ある枠をはめてみたいと私は思い、音楽として18世紀の作曲家ラモーの荘重なバレエ曲を使用した。歴史上最も文化的に洗練されていた18世紀の視点を通して、野蛮な古代の儀式を、野蛮な現代に示してみたかったのである。そこで音楽は映像と同等に重要なものとなっている。両者が緒びつくことで、私の表わしたかったアイロニーがつくり出されている。この映画は、我々誰しもが、その内面にシベールを抱えているという暗い一面を明らかにする。暗黒の女神の儀式であり、全ての人々の共通する運命の儀式である。」(D・リチー )

●ドナルド・リチー Donald Richie
1924年、アメリカ合衆国オハイオ州に生まれる。少年期より映画に関心を持ち、41年には最初の8ミリ作品を制作。第二次大戦直後の46年に来日し、スター・アンド・ストライプ紙の映画評を47年か49年まで担当、いったん帰国して54年にコロンビア大学を卒業した後再び来日、69年までジャパン・タイムズ紙の映画評を続けた。また、61年にカンヌ映画祭での溝口健二の回顧上映に協力して以来、欧米への日本映画の紹介に尽力し、『小津安二郎の美学』『黒沢明の世界』など日本映画に関する多くの研究書を著している。69年から73年にかけては、ニューヨーク近代美術館の映画部門キュレーターに就任し、日本映画の特集や、アメリカ実験映画の世界各地での巡回上映など、意欲的な活動を行なった。
一方、8ミリや16ミリなどでの個人映画、実験映画の制作も続け、64年には飯村隆彦、大林宣彦らで結成した<フィルム・アンデパンダン>の活動に参加、胎動期にあった日本の実験映画界をリードした。映画ばかりでなく、54年から59年までは早稲田大学でアメリカ文学を講議するほか、文学や演劇、音楽、美術など、多岐にわたる分野で評論・創作活動を繰り広げ、また日本文化への関心も高い。現在、東京に在住。

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