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INTERVIEW
しまおまほ
2007.9.7 UP
近年は映画にも出演、昨年は初のアニメーション作品を発表、さらに今年は初めての本格的随筆集を上梓するなど、活動の場をさらに広げているしまおさん。自分が生み出す作品の変化から、「女性性」を意識するようになったと言います。文章へのこだわりにはじまり、大事な家族の話、そして、元オリーブ少女はいかにしてオトナに脱皮するかについてうかがいました。

景色から見えてくる「気持ち」

しまおまほさん今年2月に初めての随筆集『まほちゃんの家』を出したんですが、文章ってむずかしいですね。絵を描くのとまったく違う感覚です。構成もあるし、少しでも違う言葉を使うと、違う記憶になってしまう。正しく伝えたいと思うので、記憶にある感情と情景を表す言葉を選ぶ作業に苦労しました。自分の語彙の少なさに苛立ったりしながら、本当に試行錯誤の連続でした。
私は文章を書くとき、「嬉しい」とか「悲しい」という気持ちをそのまま書くのではなく、景色を描くことによって、そこから気持ちが見えてくる文章を意識しています。

まほちゃんの家たとえば、夕暮れの風景を文章にしたとき、私にとってそれは「寂しい」気持ちを表現したつもりでも、読む人によってはそれが全然違う空に見えたり、違う心情を重ねたりすることもあるだろうし、全然心を動かされない人もいるかもしれない。
文章って、それが面白いと思う。読み手によってさまざまなとらえ方ができる文章が書きたいですね。絵が上手な画家や漫画家は、それを絵や漫画で表現できるんだと思いますが。

捨てられない、捨てたくない

島尾家って、みんな「捨てられない人々」なんです。 父は私が幼いときの手足の爪やハナクソまで日付入りで保管していたり、祖父も生前、机の引き出しに短くなった鉛筆や消しゴムを大量にため込んでいたり、他人が見たら「そんなもの!」というようなものを捨てられない。
私も相当な捨てられない人間。旅行したときの切符とかパンフレットとか、小さなメモとか、そういうのもぜんぜんダメですね、捨てられなくて。これを捨ててしまうと、家族や友だちと過ごした大切な思い出までも捨ててしまうような気がするんです。

忘れてしまうのが怖い

しまおまほさん「記憶力がいい」ってよく言われるんですよ。私、忘れてしまうことが怖いというかイヤで。部屋でボーッと寝転んでいるようなときでも、この瞬間も忘れたくない、あの瞬間も忘れたくないと、小さい頃から思っていました。
流れていく時間に対しての執着が強いんだと思う。それが自分の表現につながっているところはありますね。書き残しておきたいというか、いつか忘れてしまうかもしれないし、自分にとってはすごく大事な時間だったから、残しておきたいという気持ちが強いんです。
『まほちゃんの家』もそれがきっかけでした。出版社から依頼を受けたのは5年も前だったのですが、当時は家族のことを書くのは抵抗があって、お返事を先延ばしにしていました。でも、2年前におばあちゃんが亡くなって、彼女のこと、彼女との思い出を自分のなかだけにしまっておくのは息苦しく、もったいないと、やっと1冊にまとめることを決心したんです。

「おじさん」になりたかった

最近、自分の作品に変化を感じます。
男の人で「女心がわからないヤツだ」とか言われる人、いるじゃないですか。たぶん私はその女バージョン。男心がわからないし、男の人にとっては、野暮な女。
自分はもっと男っぽいと思っていたので、男の子の気持ちもその分わかるだろうぐらいに考えていたんです。
私、本当はずっと「おじさん」になりたかった(笑)。
でも実は違っていて、むしろ、ものすごく女性なんじゃないかと思って。それは、一般的な「女性らしさ」というものではなくて、もっと本能的なところで意識するようなことかもしれません。うまく言えませんが……。

tokyo girl(TOKYO LOOP)年齢的なこともあるでしょうね。
オリーブ少女時代の、「女の子」な私から、いかに「女性」である自分を受け入れるか、ということを考えるようになった。
というよりも、自分の作品の変化で、気づいたと言ったほうが正しいですね。初めてのアニメーション作品『tokyo girl』もそのひとつかもしれません。
ああ、全然私、女の子っぽいじゃんって。今までは、その「女の子」でごまかしてた部分があったかもしれない。でも、この年齢になって、「女性」であることを意識しはじめたときに、ごまかしがきかなくなった、という感じでしょうか。

父の望む女性像

父が以前、私に「こういう女性になってほしい」と言ったことがあります。こういう女性というのは、母のことです。父は自分の弱さとかダメなところとかを認めて肯定していて、ずるいんですよ。まっすぐに作品をつくるよりも、内に内にといってしまうタイプ。
母は反対に、考え方や感情表現がまっすぐで、職人肌というか、自分が好きなことをとことん、自分が納得できるまで突き詰めるタイプ。父はそういう姿勢にすごく憧れていて、私にそんなことを言ったんだと思います。
母は本当にかっこよくて、私も憧れるけれど、実は私は父に似ていて、自分にもそういうところがあることがわかってきた。
だから、「お父さんごめんなさい」(笑)。

それは、もしかしたら小説かもしれない

しまおまほさんいろいろ自分のなかの変化も感じつつ、今、いちばん興味があるのは、自分のなかの「今」をうまく表現することです。まだ定まっていない気持ちや、揺れている気持ちも含めて、上手にその「今」な感じを出せたらいいなと。
誰かに伝えたいというよりも、発散に近いかも。友だちに明け透けに打ち明けることが出来たらそこで終わっていたかもしれないけど、それができないので、内にこもっている気持ちがいろいろあるんです。そんな今までは自分の内側に留めていた感情を、その気持ちの部分だけをうまく出して、事実としではなくて……。
もしかしたら、そういうことって小説なのかもしれないですね。今の私に小説はまだ無理ですけど、いつか書けたらいいなと思っています。

(2007年8月 豪徳寺のcafe PICON BERにて
TEXT:山田真由美 PHOTO:室谷亜紀/office北北西)
INTERVIEW:しまおまほ Part 1 / Part 2
Profile: しまお まほ
漫画家・イラストレーター

1978年、東京・御茶ノ水に生まれる。多摩美術大学卒業。
1997年、漫画『女子高生ゴリコ』(扶桑社)でデビュー。以後、ファッション誌やカルチャー誌に漫画やエッセイを発表。
著書に『タビリオン』(ブルース・インターアクションズ)、『ぼんやり小町』(ソニー・マガジンズ)、『しまおまほのひとりオリーブ少女調査隊』(プチグラパブリッシング)、『まほちゃんの家』(WAVE出版)、『漫画真帆ちゃん』(KKベストセラーズ)などがある。
2005年には映画『任侠秘録 人間狩り』『怪奇!!幽霊スナック殴り込み!』にも出演。2006年にはオムニバス・アニメーション集『Tokyo Loop』で初のアニメーション『tokyo girl』を発表。
父は写真家・島尾伸三、母は写真家・潮田登久子、そして祖父は「死の棘」等で知られる小説家・島尾敏雄。

しまおまほ公式サイト
http://www.catnet.ne.jp/usimaoda/
one_more/maho/

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