DVDの内容紹介
● これまでタブーとされてきた精神科にカメラを入れ、「こころの病」と向き合う人々がおりなす悲喜こもごもをモザイク一切なしで鮮烈に描いた日本初のドキュメンタリー!
前作、映画『選挙』(米国放送界の最高権威・ピーボディ賞受賞)で世界を沸かせた想田和弘監督が、再びタブーに挑戦。前作に続き、ナレーション・説明・音楽一切なしで、観客が自由に考え、解釈できる「観察映画」を完成。「被写体にモザイクをかけると、偏見やタブーをかえって助長する」と考え、素顔で映画に出てくれる患者のみにカメラを向け、人間として鮮烈に描き出すことに成功した。
● ストーリー
外来の精神科診療所「こらーる岡山」に集う様々な患者たち。病気に苦しみ自殺未遂を繰り返す人もいれば、病気とつきあいながら、哲学や信仰、芸術を深めていく人もいる。涙あり、笑いあり、母がいて、子がいて、孤独と出会いがある。そこに社会の縮図が見える。代表である山本昌知医師のモットーは、「病気ではなく人を看る」、「本人の話に耳を傾ける」、「人薬(ひとぐすり)」。『精神』は診療所の世界をつぶさに観察。「正気」と「狂気」の境界線を問い直すと同時に、心の傷はどうしたら癒されるのか、正面から問いかける。 |