DVDの内容紹介
『檻囚』
監督:寺山修司/撮影:立木義浩/音楽: J・A・シーザー/編集:萩原朔美/共同演出:武内健/製作:九條映子/出演:ミスター 日本、立木義浩、大山デブ子、竹内健、石原裕子
1962〜69年/16mm/モノクロ/11分
●現存する寺山修司の最初の映画。シュールにコラージュされたイメージ。
『トマトケチャップ皇帝(短縮版)』
監督:寺山修司/ 撮影:沢渡朔/音楽:寺山修司/編集:臼井高瀬/助監督:川喜多清正/製作:田中未知/ 出演:新高恵子、100人の子どもたち、アポロ太郎、樺マヤ、小野正子ほか
1971/16mm/モノクロ/27分/英語字幕切替あり/ツー ロン国際映画祭審査員特別賞受賞、カンヌ国際映画祭監督週間招待
●抑圧されてい た子どもたちはユートピアをめざし、一斉に蜂起し大人狩りをはじめる。
『ジャンケン戦争』
監督:寺山修司/撮影:沢渡朔/音楽・編集:臼井高瀬/助監督:川喜多清正/製作:田中未知/出演:サルバドール・タリ、橋本光史
1971/16mm/モノクロ/12分
●皇帝と将軍の二人の権力者が互いを罰するために際限なくジャンケンをする。
『蝶服記』
監督:寺山修司/撮影:鈴木達夫/音楽:田中 未知/編集:大島ともよ/助監督:森崎偏陸/製作:鵜飼正英/出演:新高恵子、蘭妖子、飯田恭子、田井中浪子、佐々田季司、斎藤正治、サルバドール・タリ、水無 月結、大野進、青山未里
1974年/16mm/カラー/12分/カンヌ国際映画祭監督週間招待
●さえぎられた映画。眼は映写機で眼帯はスクリーンなのではないだろうか?
『ローラ』
監督:寺山修司/撮影:鈴木 達夫/音楽:田中未知/衣装:蘭妖子/助監督:森崎偏陸/製作:鵜飼正英/出演:小野正 子、蘭妖子、有栖川志栖子、森崎偏陸
1974年/16mm・特殊スクリーン/カラー/9分/英語字幕切替あり/ベナルマデナ映画祭特別賞受賞/ベルリン国際映画祭特別上映
●スクリーンの中の女優たちに挑発された観客は映画の中に飛び込む。
『迷宮譚』
監督:寺山修司/撮影:福元文一/音楽:田中未知/編集:大島ともよ/助監督:森崎偏陸/製作:九條映子/出演:新高恵子、蘭妖子、有栖川志栖子、田井中浪子、佐々田季司、根本豊、大野進、パンチョ目黒、三村創、小竹信節/オーバーハウゼン国際実験映画祭銀賞受賞/カンヌ国際映画祭監督週間招待
1975年/16mm/モノクロ/17分
●スクリーンはドアである。ドアの向こう側の世界は無限に変わってゆく。
『疱瘡譚』
監督:寺山修司/撮影:鈴木達夫/音楽:田中未知/編集:大島ともよ/助監督:森崎偏陸/製作:九條映子/出演:新高恵子、若松武、蘭妖子、植田紀美江、小竹信節、徳野鴉仁、有栖川志栖子/ベナルマデナ映画祭特別賞受賞/ベルリン国際映画祭特別上映
1975年/16mm/カラー/31分
●イメージが疫病のように伝染してゆく。
『審判』
監督:寺山修司/撮影:福元文一/音楽:J・A・シーザー/製作:九條映子/出演:新高恵子、大野進、蘭妖子、飯田恭子、有栖川志栖子、佐々田季司、小竹信節/ベナルマデナ映画祭特別賞受賞/ベルリン国際映画祭特別上映
1975年/16mm/カラー/31分
●イメージが疫病のように伝染してゆく。
『青少年のための映画入門』
督:寺山修司/撮影:萩原朔美/選曲:寺山修司/音楽:J・A・シーザー/製作:九條映子/出演:森崎偏陸、斎藤正治、佐々田季司、A・V・サキノフ
1974年/16mm・3面マルチ上映/モノクロ/3分
●釘の映画。最後に観客がスクリーンに釘を打ち込むことで映画は終わる。
『消しゴム』
監督:寺山修司/撮影:鈴木達夫/音楽:J・A・シーザー/ビデオ・オペレーター:堀池冬樹、村越元/助監督:森崎偏陸/撮影助手:栗田豊通、伊藤昭裕/編集:浅井弘/美粧:蘭妖子/製作:九條映子、小西昭典/出演:藤野節子、若松武、蘭妖子、渡辺直美
1977年/16mm/カラー/20分
●シミのある映画。消しゴムで消すことのできる映画の試み。
『マルドロールの歌』
監督:寺山修司/原作:ロートレアモン「マルドロールの歌」/ビデオ・オペレーター:堀池冬樹/ビデオ制作:小西昭典/助監督:森崎偏陸/照明:磯貝重夫/音楽:鈴木昭男/衣装・メイク:蘭妖子/編集:浅井弘/出演:新高恵子、蘭妖子、矢口桃、大野進、下沢ひろみ、石井千明/リール映画祭国際批評家賞受賞
1962〜69年/16mm/モノクロ/11分
●「マルドロールの歌」を映像に翻訳し直した書物映画。あるいは映像を読む試み。
『一寸法師を記述する試み』
監督:寺山修司/脚本:寺山修司、岸田理生/撮影:鈴木達夫/ビデオ・オペレーター:堀池冬樹/撮影助手:栗田豊通、伊藤昭裕/美粧:蘭妖子/音楽:J・A・シーザー/編集:池田幸子/製作:九條映子、小西昭典/出演:日野利彦、矢口桃、篠崎拘
1977年/16mm/カラー/19分
●スクリーンの中の女優を撫で触ってみたい。一寸法師がイメージを縛りあげる。
『二頭女─影の映画』
監督:寺山修司/撮影:鈴木達夫/音楽:J・A・シーザー/照明:秦野和人/撮影助手:栗田豊通、伊藤昭裕/美粧:蘭妖子/助監督:森崎偏陸/編集:浅井弘/製作:九條映子/美術:田村真一、関井一夫、梶谷彰一、田代敦子/出演:新高恵子、岡部優里、中山考子、サルバドール・タリ、パンチョ目黒/ベナルマデナ映画祭特別賞受賞/ベルリン国際映画祭特別上映
1977年/16mm/カラー/15分
●影が実在と入れ替わる。映画の影というのは影でありながら表情を持っている。
『書見機』
監督:寺山修司/撮影:福元文一/音楽:J・A・シーザー/美術:小竹信節/照明:前田基男/出演:新高恵子、サルバドール・タリ、大野進、矢口桃、日野利彦
1977年/16mm/モノクロ/22分
●読書における目と書物の間の30センチの距離を時間の回路として検証する。
『父』
監督:寺山修司
1977年/16mm・2面マルチ上映/カラー/3分
● 初ビデオ化作品『父』について
『父』は1977年の第2回100フィート・フィルム・フェスティバル(イメージフォーラム主催)に出品された2面マルチ上映作品。初上映以降、永らく上映されておらず消失したと思われていた幻の作品。左画面のみ収録。
『トマトケチャップ皇帝 オリジナル完全版 』
監督・脚本:寺山修司/撮影:沢渡朔/音楽:J・A・シーザー/選曲:寺山修司/編集:寺山修司、松沢八百/助監督:川喜多清正/製作:田中未知/出演:新高恵子、サルバドール・タリ、アポロ太郎、橋本光史、樺マヤ、小野正子、出前持四郎、網走五郎ほか
1970年/16mm/モノクロ/75分/英語字幕切替あり
●1970年に寺山修司が完成させた幻のディレクターズ・カット版。その後「短縮版」(27分)と『ジャンケン戦争』(12分)に分割縮小されたが、寺山本人が所蔵していた1本のオリジナルから修復したのがこの作品
特典1:『檻囚』/『ローラ』オーディオコメンタリー
●『檻囚』編集を担当した萩原朔美(映像作家、演出家)による、『檻囚』誕生秘話など貴重な証言、スクリーンに観客が飛び込む『ローラ』上映の解説。特典:『審判』オーディオコメンタリー
特典2:『審判』オーディオコメンタリー
●寺山修司のすべての演劇・映画作品に関わった森崎偏陸(『審判』助監督)による、観客がスクリーンに釘を打つ映画『審判』上映の解説、制作時のエピソードなど。
特典3:『二頭女─影の映画』オーディオコメンタリー
●かなわかのぶひろ(映像作家)が、多くの寺山修司作品の撮影を担当した鈴木達夫(『二頭女』撮影)に、影が実体と別離する映画「二頭女」の撮影技法などを訊く。
特典4:『記憶のカタログ』
監督:田中未知/出演:寺山修司、ハービー山口/カメラ:西浦清
1977年/16mm/モノクロ/3分
●1977年に寺山修司が主演した、田中未知による短編作品。「たゞの鉛筆が、"その鉛筆"に変わること。」(田中未知)
特典書籍「寺山修司 青少女のための映画入門」(変型新書サイズ・136ページ・定価1,020円)
●寺山幻想映画の正しい見方を柳美里、竹宮恵子、岸田理生、萩原朔美、みうらじゅん、沢渡朔、立木義浩、J・A・シーザー、かわなかのぶひろらがレクチャーする。貴重な写真多数掲載。 |