DVDの内容紹介
● 高校3年生の唯史はクラスメートの公太に秘かな恋心を抱いていたが、本心を告げる事も出来ないまま、表面上は仲のよい友人として付き合っていた。ある夏の日、登校中のふたりに同級生たちが「おかま」と心ない言葉を浴びせてからかい、以来公太は唯史を避けるようになってしまう。失意の唯史は学校をさぼり、あてもなくひとり電車に乗っていると、そこには彼が生まれて初めて目にするゲイカップル、宏毅と慎二が乗り合わせていたのだった。何かに突き動かされるようにその後を追う唯史。それはやがて宏毅と慎二、そして彼らの友人である圭吾をも巻き込んで、それぞれのココロとカラダに変化をもたらすことになるのだった。
● ピンク映画を中心として活動してきた俳優であり、監督としてはインディペンデントでゲイを主題に撮り続ける今泉浩一による2本目の長編「初戀」は国内外での映画祭における数多くの上映、国内での劇場公開を経て2008年、自主制作映画としては異例の第58回ベルリン国際映画祭パノラマ部門への正式招待を受けた。「いくつになっても、何度目でも、人を好きになる時の気持ちはいつでも『ハツコイ』のようなもの」という信条を軸に、カムアウト、同性婚、家族との関係といった題材を織り交ぜながら、成長していく若者たちのゲイ・アイデンティティーの確立を描く「それぞれの」夏から春への物語。 |