DVDの内容紹介
●近くて遠い国・中国で、ひとりの日本人監督が作り上げた問題作。
中国本土での公開は未だ認められれいない……。釜山国際映画祭グランプリ『タイムレス・メロディ』(00)、ロッテルダム国際映画祭・最優秀アジア映画賞『波』(01)、『青い車』(04)の奥原浩志監督、5本目の長編作品。自ら北京を拠点に身を置き、中国のインディーズ映画人らと積極的に交流。日中気鋭のスタッフを集め、本作を完成に漕ぎ着けた。東京国際映画祭では、ワールド・プレミア上映された。
●「過去、現在、未来…。僕は君に会ったことがある…」。
売れない芸術家チャオピンは、「黒四角」という名の黒一色に塗りつぶされた不思議な絵に出会う。翌日、空を飛ぶ黒い物体を発見、それに誘われ荒野にたどり着くと、無限の存在感を湛えたその漆黒の物体がただそこに立っていた……。そしてその暗闇の中から裸体の男が現れる。彼は自分の名前さえ憶えておらず、どこから来て、どこへ向かうのかも分からないと言う。チャオピンは男を「黒四角」と名付け、家に連れて帰る。チャオピンと妹リーホワは「黒四角」に既視感を覚え、遠い記憶の中に面影を探そうとするがうまくいかない。不確かな記憶と幻想の世界を行き来しながら、次第に惹かれあっていく「黒四角」とリーホワに、突然、一人の男が現れたのだったが…。 |