DVDの内容紹介
●「荒木経惟 Arakinema クルマドトーキョー」は「ウナセラ・ディ・トーキョー」展(2005年4月23日〜5月29日)期間中の4月29日、世田谷美術館で上映、主録された。
●アラーキーが車の窓から撮っているクルマドのトーキョー。アラーキーは10年ほど前にクルマドを始め、それからほぼ毎日、車の窓から街をパーッと撮り続けている。「写真は時間をフレーミングすること。だから写真のコマは、その前と後ろに過去と未来を持っている」。
●Arakinema:アラキネマ
映画でもなくスライドでもない。全く新しい写真表現である。写真家・荒木経惟自身の演出による写真表現を、見る側が同時体験し共有するものである。エモーショナルな動きは田宮史郎、安齋の手指による官能的なオーバーラップによってもたらされ、光を通して見るその映像に音楽が加わる。一枚の写真が光を通して闇の中にイメージを結び、次の瞬間には別の写真とオーバーラップして溶け合い混じり合い、二枚目の写真が確かなイメージを結ぶと最初の写真は闇の中に消え去る。この瞬間、この刹那、この官能。アラキネマは一つの確かなジャンルである。 |