誰でもが携帯電話で写真を撮り、お互いに交換し合い、ネットで発表する時代。これほど写真が皮膚のように身近になった時代はなかった。一方、先端芸術の世界でも写真作家が注目を集め、写真をメディアとして発表する現代美術の作家が多い。 いま、動かない映像:写真の魅力が再評価され、写真家が注目を集めている。
写真家でありながら映画監督になった作家は案外多くいるが、「映画を撮るように写真を撮っていた」というラリー・クラークは異色だろう。確かにそのテーマは共通するところが多く、特に『ケン パーク』は正に写真集が映画になっているようだ。蜷川実花もその鮮やかな色彩感覚が写真集との共通点として語られる。両者の作品とも映画界の常識にとらわれない意欲作。 ※販売終了などによりこのコーナーの作品は大幅に削除されています。