DVDの内容紹介
●アラーキーが70〜80年代の「写真の時代」に精力的に撮ったフィルムを脱色し、ブルーになった写真だけで構成されている。言葉にならない感覚の頂点を、アラーキーは見せてくれる。生と死の叙事詩がここにはある。もちろんピカソへのオマージュでもある。
●Arakinema:アラキネマ
映画でもなくスライドでもない。全く新しい写真表現である。写真家・荒木経惟自身の演出による写真表現を、見る側が同時体験し共有するものである。エモーショナルな動きは田宮史郎、安齋の手指による官能的なオーバーラップによってもたらされ、光を通して見るその映像に音楽が加わる。一枚の写真が光を通して闇の中にイメージを結び、次の瞬間には別の写真とオーバーラップして溶け合い混じり合い、二枚目の写真が確かなイメージを結ぶと最初の写真は闇の中に消え去る。この瞬間、この刹那、この官能。アラキネマは一つの確かなジャンルである。 |