DVDの内容紹介
●全4部作となる「花曲」シリーズの最後の作品。
前作「花曲3」では、生と死の振幅をさらに大きくした。空と花の官能的なコラボレイト。花弁に色を塗った花情な結末。「花曲4 死曲」では、ネガ写真から始まりカラーへ激しく転調し、モノクロから思わぬ結末を迎える。花がアラーキー人生の節目ごとにあったことを改めて知ることになる。
●Arakinema:アラキネマ
映画でもなくスライドでもない。全く新しい写真表現である。写真家・荒木経惟自身の演出による写真表現を、見る側が同時体験し共有するものである。エモーショナルな動きは田宮史郎、安齋の手指による官能的なオーバーラップによってもたらされ、光を通して見るその映像に音楽が加わる。一枚の写真が光を通して闇の中にイメージを結び、次の瞬間には別の写真とオーバーラップして溶け合い混じり合い、二枚目の写真が確かなイメージを結ぶと最初の写真は闇の中に消え去る。この瞬間、この刹那、この官能。アラキネマは一つの確かなジャンルである。 |