DVDの内容紹介
●「冬春 toshun」「炎夏 enka」に続く2004アラキネマ3部作の第3弾。
第1弾・第2弾とともに、森山大道との2人展「森山・新宿・荒木」(2005年1月15日〜3月21日、東京オペラシティアートギャラリー) で公開された。
●5楽章で構成された本作品は、各章ごとのイメージが交じり合い重なり合い淫し合い、印象の幹を太く強くする。
第1楽章、夜明けの新宿・歌舞伎町。
第2楽章、新宿の空と花(カラー)。
第3楽章、鮮やかな花(カラー)。
第4楽章、カラーの花+モノクロの花。
第5楽章、朽ちた花(モノクロ)。
そして、プロローグにエピローグ。
●Arakinema:アラキネマ
映画でもなくスライドでもない。全く新しい写真表現である。写真家・荒木経惟自身の演出による写真表現を、見る側が同時体験し共有するものである。エモーショナルな動きは田宮史郎、安齋の手指による官能的なオーバーラップによってもたらされ、光を通して見るその映像に音楽が加わる。一枚の写真が光を通して闇の中にイメージを結び、次の瞬間には別の写真とオーバーラップして溶け合い混じり合い、二枚目の写真が確かなイメージを結ぶと最初の写真は闇の中に消え去る。この瞬間、この刹那、この官能。アラキネマは一つの確かなジャンルである。 |