DVDの内容紹介
●松本清張・作「二階」
療養所帰りの夫を付添婦とともに二階に残し、階下の印刷所で働く妻に、密かな疑惑が生まれる。
●山本周五郎・作「その木を通って」
忽然と平四郎の前に現れたふさ。過去を失ったまま幸せな暮らしは続くが、ある日・・・。
●柴田錬三郎・作「赤い鼻緒の下駄」
夜毎に庫裏の一室を訪れる影の薄い寡黙な少女。十年後に明かされる赤い鼻緒の下駄の秘密は...
●久生十蘭・作「昆虫図」
蠅、蝶、蛾、次々アトリエに集まってくる昆虫たち。そして最後にバサッと。
●浅田次郎・作「鉄道員(ぽっぽや)」
廃線になる北海道の終着駅・幌舞駅長の最後の一夜に去来するぽっぽやの喜び、悲しみ。
●三遊亭円朝・作「眞景累ヶ淵」
下総・絹川の土手で殺された累の霊が後世にさまざまの祟りをする。怪談の古典的名作。
●筒井康隆・作「関節話法」
関節を鳴らす言葉をもつマザング星に赴任した地球人大使の関節話法を駆使した大活躍。
●白石加代子
怖い話、不思議な話を語らせて右に出るものはない語りの名手。
その一端は、NHKの大河ドラマでも発揮されたが、このシリーズは白石加代子がライフワークとして取り組んだ日本人の心の奥に潜む恐怖と笑いを語った百の物語。
●鴨下信一
TBSのドラマのディレクターとして多くの名作を手がけ、舞台演出やエッセイ(文芸春秋「昭和の言葉」)でも多くの読者の喝采を浴びている。
百物語はスタートから、その作品選択、テキストレジ、演出と白石加代子と共同作業でこのユニークなシリーズを成功に導いた。 |