DVDの内容紹介
●このボックスセットはオランダ映画美術館とフランスのライトコーン社が共同で復元したサイレント版(40分)とパスカル・コメレード、トーマス・コナーとアイリス・ター・シップホーストの作曲によるミュージカル版、『Tumulte AUX Ursulines』(2008年/15分)、『Surimpressions』(2009年/33分)の映像作品と160ページ(英語とフランス語)の解説研究、ジェルメーヌ・デュラックのバイオグラフィーとフィルモグラフィーから構成されています。
●『貝殻と僧侶』はシュルレアリスムの詩人アントナン・アルトーの脚本を、女性監督のジェルメーヌ・デュラックが演出した作品。
一人の僧侶が広大な寺院の扉を次々と開けていくと、ある部屋に男女の姿を発見した。僧侶は嫉妬して男を殺してしまう…。極めて絵画的な画面構成で描き上げられており、本作は、ルイス・ブニュエルとサルバドール・ダリの共同監督作『アンダルシアの犬』(1929年)よりもわずかに早く公開された「最初のシュルレアリスム映画」であるとクレジットされている。
●ジェルメーヌ・デュラック Germaine Dulac
1882年フランスに生まれる。映画監督として『ほほえむブーデ夫人』(1923年)ほか20数本を製作する一方、映画理論家である。1942年に死去。 |