DVDの内容紹介
●かつて「夢のエネルギー」として期待され、1950年代から"核の平和利用"として使われてきた原子力。その圧倒的な力は人類を魅了し、原子力発電は未来への経済成長を支えるエネルギーとして大きな期待の的でした。しかし、スリーマイル、チェルノブイリ、福島を経て、現在私たちはこの力について再考することを余義なくされています。本作はその「原子力」のこれからどう制御・解体するかについて冷静な議論を喚起するために制作された、見学・体験型サイエンス・ドキュメンタリー。
●すでに原発全廃を決定し、その計画が進行中であるドイツのさまざまな関連施設の現在を、透徹したカメラワークと構成力で描き出します。普段はなかなか入れない原子炉格納容器の内部と青白い核反応の光、SF映画と見紛うほどの精密機械で溢れたコントロール室、無残な廃墟と化した原発とその驚愕の再利用方法、地下600mの無人世界に封印された廃棄物貯蔵庫、そして核の番人ともいわれるIAEA(国際原子力機関)の内情や原発労働者たちの日常のワンシーンが鮮やかに映し出されていきます。人間は果たしてこの悪魔的な力と容易に決別することができるのでしょうか?あるいはその手の中で飼い馴らし"コントロール"することは可能なのでしょうか?
●「放射線は目に見えない。原発の中身も我々には見えない。理解するためにぱ可視化”が必要だと思った。」──フォルカー・ザッテル(『アンダー・コントロール』監督)
●「人間はどうしてこんなにバカバカしいものを作ってきちやったのかなあと強く感じました。」──永六輔(放送タレント)
●「原子力推進派に対する告発の激しさからは遠くにある映画だが、実は最も本質的な原子力批判、いや、より根源的な技術文明批判の作品になっている。」──武田徹(ジャーナリスト、評論家)
●封入特典:劇場パンフレット(24Pフルカラー) |