DVDの内容紹介
●単にダンスを記録するのではなく、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの振付を映像的視点から捉えることで、その魅力の本質を私たちに伝えてくれる。ローザスのパフォーマンスからインスピレーションを得て、それぞれの作家(ヴァルター・フェルディン、ピーター・グリーナウェイ、ティエリー・ドゥ・メイ)が作り出した、完全に独立した作品である。
●アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
ベルギーの振付家、ローザス芸術監督。ブリュッセルにあるモーリス・ベジャールが創立したムードラとニューヨークのティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツで学ぶ。アメリカから帰国後、最初の作品「ファーズ」を創作。その後、83年にムードラで学んだ4人の女性ダンサーでローザスを結成し、「ローザス・ダンス・ローザス」でデビューを飾る。他のカンパニーへの振付やオペラ作品なども手掛けながら、およそ1年に1本というペースで常に刺激的な作品を創作し続けている。
●ローザス
ローザスはブリュッセルの王立モネ劇場のレジデンスカンパニーであり、フランダース文化大使も務めるベルギーを名実共にリードするダンス・カンパニー。パリ・オペラ座やニューヨーク・リンカーンセンターをはじめ世界各国で上演され絶賛を浴びている。ローザスは常に音楽的構造と身体的構造の関係を探求しつつ、意欲的に作品の発表を続けており、ライヒをはじめ、モンテベルディ、モーツァルト、リゲティなど様々な音楽を作品に採り入れている。さらにまた、最近はテキストを多用した演劇的な作品も発表している。ベッシー賞など受賞多数。ピーター・グリーナウェイをはじめ多くの映像作家とコラボレーションを展開し、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル自身も自らが振付をした「アクターランド」をもとに1993年に初の映像作品を撮っている。ケースマイケルとローザスは常に積極的に作品に映像的な要素を取り入れ、その先駆的なアプローチは彼らの評価を高める要因のひとつになっている。日本国内でも、多くのダンス・音楽・演劇ファンの絶大な支持を獲得しており、2007年4月には「デッシュ」で、2年ぶり8回目の来日を果たす。
●国内上演・展覧会歴>
1989年「ミクロコスモス」(音楽:ベーラ・バルトーク)
1994年「ローザス・ダンス・ローザス」(音楽:スティーヴ・ライヒ)
「アクターランド」
2001年「ドラミング」(音楽:スティーヴ・ライヒ)
2002年「ファーズ」(音楽:スティーヴ・ライヒ)
2003年「ワンス」(アンヌ・テレサのソロ作品)
「レイン」(音楽:スティーヴ・ライヒ)
2005年「ビッチェズ・ブリュー / タコマ・ナロウズ」(音楽:マイルス・デイヴィス)
2006年「ROSAS XXV 1980-2005 ローザスとアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの25年」(展覧会:東京都写真美術館)
2007年「デッシュ」 |