DVDの内容紹介
「種子をまもれ!─アグリビジネスとたたかうインド農民」
監督:ミーラ・デワン/研究顧問:ヴァンダナ・シヴァ/制作:サウス・ビュー・プロダクション
1994年/カラー/30分/日本語字幕/インド
●インドで奇跡の木と呼ばれ、何世紀にもわたり地域で利用されてきたニーム。その薬効は米国企業に特許をとられ農薬として売り出されました。米国を中心とした「自由貿易」推進の圧力で、農民の自由が奪われていく―そんな中、農民たちは立ち上がりました。ヴァンダナ・シヴァさんらが1994年に制作した名作ドキュメンタリーをDVD化。
「有機農業が拓く地平─インド ティンバクトゥの挑戦」
制作:パブリック・サービス・ブロードキャスティング・トラスト(PSBT)、ブラック・ティケット・フィルムス(2010年、インド)/日本語版制作/特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)2014年/翻訳:小池菜採/協力:佐久間智子
2014年/カラー/30分/日本語字幕
●インド、アンドラ・プラデシュ州で有機農業を営む協同グループ「ティンバクトゥ」は、農薬や科学肥料に頼らず、自然の力を引き出しながら多様な作物を生産・販売する。それは、人と自然の関係を紡ぎ直し、まっとうな食べ物を取り返すたたかいである。大企業による種子の独占や、加工食品の消費拡大にも警鐘を鳴らす。
「ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめて」
出演:ヴァンダナ・シヴァ、辻信一、サティシュ・クマール/撮影・編集:本田茂/音楽:かぜよし、山根麻以、ウォン ウィン ツァン、遠藤律子/企画・製作:ナマケモノ倶楽部
カラー/58分/日本語字幕/日本/ブック64ページ
●女性、科学者であり環境活動家のヴァンダナ・シヴァさんに焦点をあてたドキュメンタリー。
インド・ニューデリー、そして、ヴァンダナの故郷デラドゥンのナヴダーニャ農場にて、ヴァンダナさんが語る「TPP」、「遺伝子組み換え(GMO)」、「たねの未来」。インドの伝統的な宇宙観が示す「自由経済」、そして「生きる歓び」とは?
農民とともにあり続けるヴァンダナさんの「闘うエコロジー」には愛と希望があふれていた!。
「種子(たね)─みんなのもの?それとも企業の所有物?」
[第1部] 種子(たね)―みんなのもの? それとも企業の所有物?
制作:Radio Mundo Real/原題:『SEMILLAS, ¿bien común o propiedad corporativa?』/2017年/カラー/39分/スペイン語/日本語字幕/日本語吹替
日本語版製作
監修:印鑰智哉/翻訳:伊香祝子/吹替版声優:緒乃冬華、大谷理美、川原慶久、くわはら利晃、中西尚也、三野友華子、村上かず、森田樹優/吹替版収録:土屋トカチ/編集:脇元寛之/支援者管理:壱岐昌弘/制作統括:内田聖子/助成:一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(abt)/協力:大江正章、細川弘明、宇野真介、土屋トカチ、モーション・ギャラリー、株式会社 アクロス エンタテインメント
[2部] 日本の種子はどうなる?―種子法廃止、遺伝子組み換え(GMO)、貿易協定から考えよう
2018年/カラー/30分予定/日本語/制作:アジア太平洋資料センター
●近年、ラテンアメリカの多くの国で「モンサント法」と呼ばれる法案が登場しました。この法案は伝統的に行われてきた農民による種子の保存や交換を実質的に不可能にし、毎回企業から種子を買うように強いるものです。公共の財産であった種子が、少数の多国籍企業の知的財産として独占される危険があります。
これに対し、農民を先頭に先住民族、女性、市民など多くの人びとが声をあげ、反対運動が起こりました。多国籍企業による種子や農業の支配のもくろみ、それに対する人びとの抵抗、さらに人びとの種子を守る活動の発展を本作品は描きます。コロンビア、グアテマラ、コスタリカ、チリ、アルゼンチン、ブラジルなどの8力国の団体やNGOによって制作されました。
ラテンアメリカでの人びとの闘いは、日本の状況に大きな示唆を与えてくれます。
日本では2018年3月末に「主要農作物種子法」が廃止となります。その目的は、民間企業の利益のために公的な種子制度を壊すことと言えます。食の上流(種子)から下流(流通)まで多国籍企業が握ってしまえば、生産者と消費者の顔の見える関係を作ることは不可能に近くなります。
種子を奪われることは基本的な人権としての食料主権を奪われることにつながります。この危険から私たちの食、社会、未来を守るために何をすべきか。この映画が多くの方の行動へのきっかけになることを願っています。 |