DVDの内容紹介
●元ロッカーの住職である角田大龍が率いる知的障害を持つ僧侶たちをメンバーに含むロックバンド、ギャーテーズを追った音楽ドキュメンタリー。裸のラリーズや頭脳警察のメンバーも参加したギャーテーズが話題を集める一方で、寺の創設者である韓国人の釋弘元と角田との確執が浮き彫りになっていく様子などを映し出す。監督は、日本が誇るカルト監督・石井輝男のまな弟子で、『石井輝男 FANCLUB』の矢口将樹。ギャーテーズ復活ライブまでの日々を通して、音楽を軸に障害や日本と韓国の歴史について濃厚なやり取りが展開される。
●ストーリー
静岡県富士宮市・超教派弘願寺の二代目住職、角田大龍。元ロッカーの彼は1995年、寺で共に暮らし修行する3人の清僧(弘願寺で修行する知的障害の僧侶)らと、バンド「ギャーテーズ」を結成する。高橋ヨーカイ(ex.裸のラリーズ)、石塚俊明(from 頭脳警察)ら多数のミュージシャンによって構成される演奏は インプロビゼーション(即興)を中心に清僧3人がフロントに立つアバンギャルドなスタイルで話題となり、その活動範囲は大きく広がっていった。2002年、大龍の恩師であり寺の創設者である韓国人、釋弘元(和上)がNYより帰国。苦境に喘ぐ寺の再建の過程で、次第に韓国人・和上と大龍との違和感と確執が表面化していく。それは単なる考え方の違いではなく、“日韓日朝問題”という歴史的背景が絡んだあまりに複雑な文化意識の差であった。 |