本の内容紹介
● 構成
・地場産食材を使ったおかずレシピ(春夏秋冬×約50品=約200品)
・ちばの食材紹介 (田畑、果実、山野・畜産、魚図鑑)
・ちば食紀行(わが家のやおやさん、結縁寺の里と印旛沼、銚子漁港、勝浦の朝市、大山千枚田の棚田、大地の畑、千葉の地酒)
・季節の行事と料理
・千葉県の市町村
●母から娘へ…家庭で食の伝承が途絶えつつある現在、大正・昭和生まれのおかあさんたちが身につけている食の知恵「ふるさとのおかず」を記録しておくことの必要性を感じて企画しました。自然環境を次世代に受け継ぐのと同じように、ふるさとの食を伝承するのは私たちの義務だと思ったからです。全国各地で取り組まれている地産地消、食育の取り組みは、アイデンティテーを失いつつある現代日本人への警鐘かもしれません。
凍てついた現代社会の中で心をほぐし、生命の連なり(循環)を小さい子らに思い至らせる場が「家庭の食卓」ではないでしょうか。食卓を囲んだ家族の団らんを通して小さい子らは成長し、さまざまな関係をつくりあげていきます。食は生活の中心です。さらに食を支える食材は日本(各地)の豊かな環境がなければなりません。食材を通して自然環境の尊さを認識を深めることができます。
今、日本(の社会)は大きな岐路に立っているようです。そのためには私たちが持っている全ての財産を見直し、日本人の誇りを取り戻すことです。「風土が人をつくる」のではないでしょうか。
食の主役はおかあさんです。県内さまざまな地域で毎日の食に取り組んでいる食生活改善推進員(ヘルスメイト)と呼ばれるおかあさんたちの協力(レシピと料理づくり)を得て作られました。
「おかず」の本が"あたりまえの生活"を取り戻す手引書として、また若いおかあさんたちにふるさとの味を伝承する"おばあちゃん"として手元に置いて欲しいと願っています。 |